日本選手権最終日
2026.6.23
決勝種目だけが並ぶ最終日は、
独特の緊張感があります。
スタジアム全体が、
どこか張り詰めた空気に包まれていました。
まずは女子3000m障害。
優勝した齋藤みう選手。
昨年、この大会で転倒。
ゴール地点にいた私は、
彼女の涙と、
転倒で剥がれてしまったゼッケンを忘れられません。
あれから1年。
すべての種目で自己ベストを更新し、
もうあの時とは別人!
迷いのない眼差し。
この1年で積み重ねてきたものが、
その凛とした表情から伝わってきました。
本当におめでとうございます。
女子1500mは田中希実選手。
7連覇という偉業。
前へ出る。
攻める。
5000mでの悔しさも、
今シーズン抱えていた葛藤も、
全部ひっくるめて走っているように見えました。
ゴール後の笑顔が印象的でした。
自分を見失わなかった4分間は鳥肌でした。
そして何と言っても男子400mH。
昨日の予選で、
為末大さんの高校記録を30年ぶりに更新した
洛南高校2年生・後藤大樹選手がまたもや!!
高校生離れしている。
そんな言葉では足りない気がします。
速いとか強いとかではなく、
「とんでもない選手が現れた」
そんな感覚。
これから先、
どんな景色を見せてくれるのか。
楽しみしかありません。
あまりに興奮して、
洛南高校の大先輩、
森脇健児兄さんにも連絡しあう…笑
そんな余韻も冷めやらぬ男子200m。
スタート前、
選手たちが上げる雄叫びだけで
会場の空気が変わる。
あの独特の緊張感。
その中で飛び出した水久保漱至選手。
予選で末続さんに継ぐ歴代2位の強さ同様、
鳥肌が立ちました。
過去一レベルの高い男子5000m。
過去一面白いレース展開となった。
過去2年連続2位の森選手が持つ
圧倒的なラストスパート。
誰もがその展開を警戒する中、
「このレースを面白くします」
そう宣言した創価大学の小池選手。
日本選手権でそんなこと言う人いる?
それがおるんだわ。
本当に面白くしてしまいました。
積極的なレース運びで展開は大きく動き、
いつもの日本選手権とは違う、
目まぐるしくて目が離せない5000m。
陸上の面白さが詰まったレースでした。
初優勝の森選手のスパート、世界でも見てみたい。
そして夢の12分台、誰が1番最初に果たして…
さぁ大会のフィナーレ。
男子110mハードル。
最後を締めたのは泉谷駿介選手。
長年、日本のハードル界を牽引してきた泉谷選手と村竹ラシッド選手。
この二人がアジア大会へ向かう姿を見て、
本番がさらに楽しみになりました。
3日間を通して。
選手たちの走りはもちろんですが、
一番印象に残ったのは、
コールを終えた選手たちがスタート地点へ向かう時間でした。
愛知陸協の皆さんが、
送り出す選手一人ひとりに大きな拍手を送っていたんです。

普段なら静寂の中を歩いていく選手たち。
でも今回は違いました。
「頑張れ」
そんな声が聞こえてくるような大きな拍手。
背中を押されるように
スタート地点へ向かう選手たちの姿が印象的でした。
記録や順位だけではなく、
競技を支える人たちの熱意も感じた今大会。
選手も、
観客も、
運営も。
みんなで作り上げた3日間だった気がします。
本当にいい風が吹いていました。
またこの舞台で、
アジア大会で、
選手たちがどんな景色を見せてくれるのか。
今から楽しみです。

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